Ultimate Ears TRIPLE.FI 10 Bluetooth 無線化 [オーディオ関係]
相当昔買った
Ultimate Ears TRIPLE.FI 10
が机で眠っていたのですが、使わずにもったいないので低予算で今流行りの無線化(Bluetooth 化)します。
今スマホで音楽を聴くときに Android 8.0 以降であれば高音質の bluetooth の codec が使用できるようになっていて、具体的には、
・SBC
・AAC
・aptX
・aptX HD
・aptX LL(Low Latency)
・LDAC
があります。
Android の開発者モードから色々と codec を選択できますが今回は PC で aptX で無線化を試みます。
SBC と aptX とでは圧縮率が違い SBC では 1/20 aptX は 1/4 となっていて、aptX はより原音に近い ADPCM の技術を使っているとありました。さらに aptX は SBC より遅延が少ないという事です。
aptX HD は aptX が 48KHz 16bit なのに対して 48KHz 24bit に対応しているところが違い後は違いはほぼないようでした。
LDAC は 96KHz 24bit に対応しているのでハイレゾは LDAC を使った方がいいという事になります。
aptX LL は aptX よりさらに遅延を少なくしたものです。
遅延に関しては aptX でも映画の口パクが気になるときもあるのですが aptX LL はほぼ気にならないようです。
それで、低予算なので今回は PC で aptX での Ultimate Ears TRIPLE.FI 10 Bluetooth 無線化を試みました。
LDAC は PC での対応がややこしそうでパスしました。
こんな感じでケーブルが付いていますが MMCX の2pin が物理的な互換性があるようでした(ここら辺は後で苦労することになります)。
それで、bluetooth 化するにはまず僕の PC には bluetooth がついて無いので
これは格安なのですがこれで Windows10 下での aptX の接続を確認できました。
ただし、Windows10 のBluetooth を付属の CD からドライバをインストールしないと音がぶちぶち途切れてしまいます。このドライバの画面は使い勝手は悪い上接続がうまくいかない機器があり手作業で繋げないといけなくなったりとあまりお勧めできず、お金がある人はもう少し高いのを買うのがいいと思います。
それで、bluetooth 化する方法ですが、中華製格安イヤホン用のbluetooth ケーブルがあります。
沢山あるのですがこの中で最新の CSR8675 というチップを使ったものを選択します。
CSR8675は aptX,aptXHD,aptxLL すべてに対応しています。
元ついていたケーブルをまず外します。
この時に文字の書いてある側がイヤホンの内向きについていることを覚えておきます(後で戻すため)。
来た Bluetooth リケーブルはこんな感じです(この使い方はメーカー保証外です)。
これで、困るのが 2pin なので刺す方向が2方向あります。
とりあえず、元と同じように文字があるほうを内向きに取り付けました(これが後で問題に)。
充電して、電源を入れると、
こんな感じで aptX のロゴマークが出てきて aptX で繋がりました。
それで、色々聞いていたのですが何か音がおかしいです。
なんだか、かすかすの音でバスドラがポスポスしているし、ベースも何か右からしか聞こえない時があるし変だと思ってましたが中華製だしこんなもんかと2時間ぐらい聞いていてこれはダメかなぁと半ばあきらめかけてました。
そして、何か昔にこういう音に遭遇したことがあって何かと思っているとそうです、スピーカーで右左位相を逆に接続したときの音のイヤフォン版じゃないかと思い当たりました。
そうすると確認方法がどうするかですが、
説明書には中華製イヤホンとの接続法しか書いておらず自分でイヤホンの極性を調べる必要があります。
それで元あった接続ケーブルの極性を調べました。
そうすると図の赤丸の所がグランド(逆かもしれない)であることがわかりました。
問題は Bluetooth ケーブルの極性ですがこれは右左をオシロスコープにつなげて波形を見ることにしました。ついでに、波形の形も確認します。
40Hz
1KHz
16KHz
波形的には 16KHz まできれいに出てて、左右ともそろっているようでした。
そして分かったのが、
図の赤丸が信号線(グランド?)になっていました。
つまり黄色い四角内の文字は片方が逆向きにつけないといけないという事です。
ここはわざと逆にしているのかわかりませんが、そのままだとダメな音に落胆することになると思います(実際に行う場合はメーカーへの問い合わせは保証外なので自己責任です)。
それで逆につけるとケーブルの丸まっている部分が片方上下逆になり耳に引っかからなくなります。
とりあえず、外では使わないのでカッコ悪いですがひっかけはなしで行くことにします。
それで、音質なのですが一変して低音は結構量感があり、中域もはっきり出ていて、広域も細かい繊細な音まで聞き取れます。
特に広域の繊細さは格別でシンバルの硬質な響きも良くてUltimate Ears TRIPLE.FI 10の特性が生かせているように感じました。
aptX での接続のせいか CD をリッピングした音源では高域の歪感は感じられず繊細です。
無音時のサーというノイズはそれなりですが、他の Bluetooth の機器に比べると量は1/3程度という聴感上の感じでした。
ともかく格安で Bluetooth の無線接続とは思えない高音質で驚きです。
aptX での接続では SBC で感じていた遅延もかなり軽減され、音質的にもリスニングに耐えると思いました。
そして、バッテリの持続時間も長く半日ぐらいつけっぱなしでも電池は無くなってませんでした。
使い方に癖がありますが、何とか低予算で Ultimate Ears TRIPLE.FI 10 Bluetooth 無線化 できました。
音もかなりの高音質でリスニングに問題ないレベルだと感じています。
Ultimate Ears TRIPLE.FI 10
Ultimate Ears TRIPLE.Fi 10 PRO TF10PRO
- 出版社/メーカー: ロジクール
- メディア: エレクトロニクス
が机で眠っていたのですが、使わずにもったいないので低予算で今流行りの無線化(Bluetooth 化)します。
今スマホで音楽を聴くときに Android 8.0 以降であれば高音質の bluetooth の codec が使用できるようになっていて、具体的には、
・SBC
・AAC
・aptX
・aptX HD
・aptX LL(Low Latency)
・LDAC
があります。
Android の開発者モードから色々と codec を選択できますが今回は PC で aptX で無線化を試みます。
SBC と aptX とでは圧縮率が違い SBC では 1/20 aptX は 1/4 となっていて、aptX はより原音に近い ADPCM の技術を使っているとありました。さらに aptX は SBC より遅延が少ないという事です。
aptX HD は aptX が 48KHz 16bit なのに対して 48KHz 24bit に対応しているところが違い後は違いはほぼないようでした。
LDAC は 96KHz 24bit に対応しているのでハイレゾは LDAC を使った方がいいという事になります。
aptX LL は aptX よりさらに遅延を少なくしたものです。
遅延に関しては aptX でも映画の口パクが気になるときもあるのですが aptX LL はほぼ気にならないようです。
それで、低予算なので今回は PC で aptX での Ultimate Ears TRIPLE.FI 10 Bluetooth 無線化を試みました。
LDAC は PC での対応がややこしそうでパスしました。
こんな感じでケーブルが付いていますが MMCX の2pin が物理的な互換性があるようでした(ここら辺は後で苦労することになります)。
それで、bluetooth 化するにはまず僕の PC には bluetooth がついて無いので
Shop-Riez Bluetooth USB Version 4.0 ドングル USBアダプタ Windows10/Windows8/Windows7/Vistaに対応(Macに非対応)
- 出版社/メーカー: Shop-Riez
- メディア: エレクトロニクス
これは格安なのですがこれで Windows10 下での aptX の接続を確認できました。
ただし、Windows10 のBluetooth を付属の CD からドライバをインストールしないと音がぶちぶち途切れてしまいます。このドライバの画面は使い勝手は悪い上接続がうまくいかない機器があり手作業で繋げないといけなくなったりとあまりお勧めできず、お金がある人はもう少し高いのを買うのがいいと思います。
それで、bluetooth 化する方法ですが、中華製格安イヤホン用のbluetooth ケーブルがあります。
沢山あるのですがこの中で最新の CSR8675 というチップを使ったものを選択します。
CSR8675は aptX,aptXHD,aptxLL すべてに対応しています。
元ついていたケーブルをまず外します。
この時に文字の書いてある側がイヤホンの内向きについていることを覚えておきます(後で戻すため)。
来た Bluetooth リケーブルはこんな感じです(この使い方はメーカー保証外です)。
これで、困るのが 2pin なので刺す方向が2方向あります。
とりあえず、元と同じように文字があるほうを内向きに取り付けました(これが後で問題に)。
充電して、電源を入れると、
こんな感じで aptX のロゴマークが出てきて aptX で繋がりました。
それで、色々聞いていたのですが何か音がおかしいです。
なんだか、かすかすの音でバスドラがポスポスしているし、ベースも何か右からしか聞こえない時があるし変だと思ってましたが中華製だしこんなもんかと2時間ぐらい聞いていてこれはダメかなぁと半ばあきらめかけてました。
そして、何か昔にこういう音に遭遇したことがあって何かと思っているとそうです、スピーカーで右左位相を逆に接続したときの音のイヤフォン版じゃないかと思い当たりました。
そうすると確認方法がどうするかですが、
説明書には中華製イヤホンとの接続法しか書いておらず自分でイヤホンの極性を調べる必要があります。
それで元あった接続ケーブルの極性を調べました。
そうすると図の赤丸の所がグランド(逆かもしれない)であることがわかりました。
問題は Bluetooth ケーブルの極性ですがこれは右左をオシロスコープにつなげて波形を見ることにしました。ついでに、波形の形も確認します。
40Hz
1KHz
16KHz
波形的には 16KHz まできれいに出てて、左右ともそろっているようでした。
そして分かったのが、
図の赤丸が信号線(グランド?)になっていました。
つまり黄色い四角内の文字は片方が逆向きにつけないといけないという事です。
ここはわざと逆にしているのかわかりませんが、そのままだとダメな音に落胆することになると思います(実際に行う場合はメーカーへの問い合わせは保証外なので自己責任です)。
それで逆につけるとケーブルの丸まっている部分が片方上下逆になり耳に引っかからなくなります。
とりあえず、外では使わないのでカッコ悪いですがひっかけはなしで行くことにします。
それで、音質なのですが一変して低音は結構量感があり、中域もはっきり出ていて、広域も細かい繊細な音まで聞き取れます。
特に広域の繊細さは格別でシンバルの硬質な響きも良くてUltimate Ears TRIPLE.FI 10の特性が生かせているように感じました。
aptX での接続のせいか CD をリッピングした音源では高域の歪感は感じられず繊細です。
無音時のサーというノイズはそれなりですが、他の Bluetooth の機器に比べると量は1/3程度という聴感上の感じでした。
ともかく格安で Bluetooth の無線接続とは思えない高音質で驚きです。
aptX での接続では SBC で感じていた遅延もかなり軽減され、音質的にもリスニングに耐えると思いました。
そして、バッテリの持続時間も長く半日ぐらいつけっぱなしでも電池は無くなってませんでした。
使い方に癖がありますが、何とか低予算で Ultimate Ears TRIPLE.FI 10 Bluetooth 無線化 できました。
音もかなりの高音質でリスニングに問題ないレベルだと感じています。
以前、ブルートゥースで動作するヘッドホンを利用したことがありますが、電池の消耗が早いし音もそんなに良くなかったので
そのまま眠っています。
今は、ブルートゥースのバージョンも上がって良くなっているのでしょうね。しかし、skiさんがされていることは難しすぎてさっぱりわかりません(笑)
by そらへい (2019-10-05 21:43)
>>そらへいさん
いつもわかりにくくて済みません。
ソネブロ移行できたのですね。
なぜか読んでるブログが登録できなくて困ってます、、、
Bluetooth での接続は昔からほとんど変わってないのですが aptX というのが出てきていてソニーの LDAC もですが音質は僕が聞いた限りでは良くてびっくりしました。
格安でできて良かったです。
by ski (2019-10-05 22:16)