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ARUN MSB-206AS 改造 [自転車]

ARUN MSB-206AS という折りたたみ自転車があるのですが、これは今実売10000円ぐらいです。
エコブーム、健康ブーム、ガソリン高騰により爆発的に普及が進んだという自転車ですが、この自転車はものすごく安いわりにリアショック、フォールディング(おりたたみ)ができたり、小型です。

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来た状態


来た時はこんな感じでばらばらです、説明書が入っているのでそれに基づいて組み立てます。
組み立て時に苦労したのは、かごの取り付けぐらいでした。強固に固定するために取付金具がねじ込んで変形するのを前提にしているので力が必要でした。所要時間は30分ぐらいでした。

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全体像


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リアサスペンション


リアサスペンションは長さ15cm、取り付け部分のスペーサ長は実測 24mm でした(25mmかもしれません)。

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6段変則ギア


6段変則はシマノの物が付いていました。

ここまでで、通販のサガで、調整がされていないので走ってみて変速の調整をしました。
調整のコツは変速範囲のねじは大体あっているようでした。しかし、結構変速してもガチャガチャ言ってて変速しないのでそれは、ワイヤーのテンションを調整しました。後ろのギアの所のつまみを回して走りながら調整しました。
それで、走っていると後ろのブレーキが常時引きずっている状態になったので後ろブレーキのワイヤーを調整しました。

それで、街中、特に裏路地や日ごろ入れないような所を走り回りました。
自分の町でこんな所に神社があったのかとか、こんな凄い坂があるのかとか、知らない風景だらけで新鮮でおまけに健康になった気分になって自転車が流行るのも判る気がしました。そこで、走り回っていて気がついたのですが、この自転車かなり遅いです。
なぜかというと、ギアの歯数が前40丁(歯数です)、後ろ 14から28丁(あってますかね)で、最高の重さにしてもかなりこがないと走りません。そのかわりものすごい坂でも立ちこぎせずに上れました。

後ろのギアは6段はだいたい14丁のしかなく、11丁とかになると7段になるので、シフターも代えないといけないということでフロントスプロケットを交換したらどうだろうと調べていると、

DOPPELGANGER(ドッペルギャンガー)52Tチェーンホイール、クランクセット(170mm)DOPPEL GANGER16インチ、20インチ全車対応【自転車パーツ】

というのを発見しました。3000円です。
これは、52丁なのとアルミ製で軽く、クランクも長いのでかなりこぎやすく早くなると思って付けてみることにしました。

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DOPPELGANGER(ドッペルギャンガー)52Tチェーンホイール、クランクセット


これをつけるには元あるのを外す必要があります。
それには、

TL-FC10 コッタレス抜き

というのを使いました。

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元のクランク


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元の取り付けられ方


元のクランクのカバーを外すとこういう風にナットで止まっています。
これをコッタレス抜きの反対側をはめて、モンキーレンチ等でまわして外します。
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ナットを外してます


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ナット


こういうのが外れます。

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クランクを外してます


ここで、クランクを外すのですが、コッタレス抜きをねじ込み、反対側をレンチで回していきます。こうでもしないと、圧入されているクランクが外れません。コッタレス抜きはグリスをねじにつけておくとちょっとは楽になりました。始めは異様に硬いです。それをレンチの端をレンチで伸ばしたりしてトルクを増加してかなりがんばってまわしていきます。取り付け部はくさび状になっているので、ある程度まわしたら力は要らなくなりますが、ここはもう、がんばるしか無かったです。

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外れました


そして、外したところです。

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取り付け


そこに新しいクランクを取り付けます。逆の動作ですが、取り付け時のトルクは気をつける必要があります。だいたい、体重かけてもう回らないか?という所まで行ったら最後にぐっと少し回す程度にしました。ここも、凄く力の居るところですが、外れると自転車といえども怪我すると思うので気をつけました。
後は、ペダルをつけて完成です。

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取り付け後


ここで、少し問題があります、それはフロントスプロケットの歯数が 40丁から52丁になったので、一番軽いギアだとチェーンがパンパンになります。

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チェーンが短い


ということで、チェーンも替えないといけませんが、とりあえずは替えなくても走れました。2速までならなんとか実用という感じです。

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クランク長さ比較


クランクは長さが長いです。重さは断然軽くなりました。

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フロントスプロケット比較


フロントスプロケットはもう、大きさが全然違います。しかし、大きい方が軽いです。

ここで、残すはチェーンです。

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チェーン


チェーンは変速用のものをコーナンで買ってきました。116リンクです。変速用のものは、変速しやすいように少し外側に広がって歯が噛みやすいようになっていますのでこれを使う必要があります。

そこでチェーンを外すのですが、チェーン切りの道具が必要です。これもコーナンで手に入りました。

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チェーン切り


切ると言っても、こまを外すということで時計のこまを外したことがある方は違和感は無いと思います。

これで、チェーンを外します。

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チェーンを外してます


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長さ比べ


短いほうが元のものです。最終的に長いほうで1コマつめて、114リンクで大丈夫でした。116リンクのままではたるみが大きかったです。
ここで、チェーンを接続する専用のコマを買ったのですが、これを使うと変速機で噛んでしまい駄目でした。
コマのピンは外しきらないで少し残しておくと後でピンを戻すときの作業が断然楽です。

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つけた後


それでチェーンをチェーン切りを反対に使ってピンを押し込み取り付けました。あぶなそうな張りも無くなりました。

それで、走ってみましたが、凄い速いです。別物のような高速チャリに生まれ変わりました。ママチャリに抜かれることはもう無いと思います。こぐときもクランクが伸びたおかげか力が入り楽になりました。

そこで、かなり乗っているとどうもキーキー鳴ります。凄く耳障りで嫌な音なので調べてみるとどうもリアサスから鳴っています。色々分解したりしてがんばった結果、

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鳴き止め


どうもスプリングの端末処理が雑く、かなり乗っているとスプリング端と鉄製の押さえがスプリングが縮んだ時にこすれてキーと鳴っていました。そこで、鳴き止めでプラスチック製のテープをはさみました。耐久性に問題ありそうですが、結構丈夫なものです。これは、ちょっと不良品に当たったのかもしれません。
鳴き止めをはさむには上の大きなナットをレンチではさんで回すと上に外れます。ばねはナットの上限以上は伸びないので外しても大丈夫でした。スプリングには減衰力があるみたいです。付いているものは 1500LBS と書いてるのでかなり強いばねのようです。ダンパーはすかすかでオイルや空気のダンピングはまったくされていないのでそれを補うために強いばねがついてるのかもしれません。減衰力はナットを締めこんでバネを縮めれば強くなりますが、縮む幅が少なくなるのですぐに縮みきってしまうと思います。乗り味は結構変わりました。デフォルトの状態でショックはかなり吸収してることがわかりました。

後はLEDライトが付いていますが点滅と常時点灯します。
これが振動で消えたりします。
原因は単4電池の接点のマイナス側がバネになっていますが、プラス側はバネはありません。振動でプラス側の接点がはずれて通電が無くなる為です。
プラス側の電極にバネをかませば治ると思います。僕のは頻発したので、プラス側の接点の電極をドライバで内側にまげてバネ状にしました。今の所大丈夫です。バネかませるほうが改造度合いは少ないと思います。

これで、鳴きも止まりました。労力はかかりましたが、やっぱりお安いのは魅力です。
安いので汎用部品でできているのでいろんなパーツが付きそうです。

自転車にコンピュータを付けてみました。
キャットアイ(CAT EYE) CC-VL810 VELO8 US EDITION サイクルコンピュータ シルバー CC-VL810
ポイントもあって1000円で買えました。
取り付けは簡単でした。
センサーは、

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センサー


見にくいですがこの位置につけました。
反応も良くコンピュータ自体には線はつながっていないので取り外し可能です。
自分の出している速度がわかって、ペースやどれだけ走ったか、どのくらいの時間走っているか、最高速度などがわかって結構いろんな情報が取れます。擬似的にですがカロリー計算をしてくれます。
そこで、今までの最高速度は、

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最高速度


平面で41.9km。これ以上は僕の体力、技術では無理でした。自転車がふらふらになるので危ないです。
最近は毎日会社から帰ってから近くを走っていますが、夜なので人を轢いたりするかも知れず、やっぱりそれなりのスピードが一番気持ちいいです。普通で16~20kmぐらいみたいです(改造してますが、、、)。

2010/10/16
リアサスペンションの鳴き止めが加重に耐えかねて切れてしまい、またキーキー鳴るようになったので、完全にばらしてみることにしました。

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ばらしたところ


サスペンションをつないでいる一方のスペーサは外れたのですがもう一方は外れませんでした。共に鉄のパイプにプラスチックのスペーサを両側につけています。プラスチックの部品は外れます。片側のスペーサをパイプごと外して、大きなナットを外してしまいます。

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ピストン


この鉄の軸受けとバネだけで自転車の重量を支えています。ちょっとガタがあるんですが。

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シリンダ


シリンダの中は空です。何もありません。たいていはダンピングするためにここにはオイルが充填されているか、ピストンがシーリングされていて圧縮空気が入っています。

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バネの先


バネの先はかなり尖っていて一点で支えていたので金属加工用のやすり(800円ぐらい)で丸く削っておきました。

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グリス充填


シリンダは空なのでここにグリスを充填しました。取り付けるときはピストンが上になるようにつけないと充填したグリスが出てきてしまいます。充填してピストンの受けをねじ込んでいくとグリスが隙間からあふれてきますが、そこはねじ込んでしまいます。シーリングが無いのでグリスはいつまであるかわかりませんが、かなりダンピングされて抵抗が出ました。ここから音が鳴ることもあると思います。

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フェルトの鳴き止め


コーナンで家具の下に引くフェルトを買ってきてスプリング上に加工しました。スプリングにあたる部分には、昔のVHSの箱のプラスチックを加工してはさみました。

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完成


これでまた、音は出なくなりました。
今までスプリングだけだったので段差で硬いバネがビンビン跳ねている感じだったのが、結構緩やかになりました。ダイレクト感は減ってマイルドになった感じです。

何だか、後ろの方からがたがた音がするようになりました。
何かと思っていたのですが、どうもサスペンションを止めているピンが外れかけていてがたがたしていました。ここはサスペンションの軸が動かなくなりそうなのでそれなりの力で止めていたのですがしっかり止めてしまっていいようです。ピストン自体にガタがあるので大丈夫なんでしょうか。とりあえず、力入れて締めこんでがたがた音は無くなりました。軸自体はねじ込んで長さが出るように出来てるようですから思いっきりねじ込んでも大丈夫なようです。

なんだか後輪のあたりから走っていると共振するような音が出るようになりました。
どうも後輪のブレーキが調整しきれていないようで後ろブレーキを少し握る音は止まります。
後輪のブレーキのワイヤーを少し張ることで音が出なくなりました。
ブレーキのところのワイヤの付け根のねじを調整して直しました。
緩めすぎてもダメみたいです。

リアディレイラーに草のようなものが絡まっていてオイルをふき取って取り除き、汚れたチェーンオイルを取り除くとかなり踏みごごちが軽くなりました。



リアディレイラーインデックス調整

最近5速に入らなかったり、4速で乗り始めるとガリガリいうようになったので、インデックス調整を行いました。
インデックス調整というのは、ディレイラーのワイヤーの張りを調整することです。
1速、6速は調整ネジで調整しますが、その間はワイヤーの張りで調整します。
調整というのは、ディレイラーのガイドの位置を調整するということです。
1,6速の調整の仕方は結構ネットにありましたが、なぜかインデックス調整はあまりなかったり役に立たなかったので載せておきます。

まず、1、6速をこんな感じになるように、ディレイラーの上下位置規制のネジで調整します。

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1速は、ギアの直後に来るようにセッティングします。

6速.jpg
6速は、ギアの直後より少し外側に来るように調整します。これは、ギアを変速しやすくするためということです。(注)MSB-206ASについているディレイラーの場合はこうらしいですが、その他ディレイラーは取扱説明書に従ってください。

調整ネジ.jpg
ディレイラー調整ネジ

このディレイラー調整ネジでワイヤーの張りを調整します。
これは、1/4 回転ぐらいの間隔で回ります。5速に入れて回すとガイドプーリーが右、左に移動するのがわかります。これで、位置を調整します。

2から、5速はこんな感じです。

2速.jpg
2速

3速.jpg
3速

4速.jpg
4速

5速.jpg
5速

5速から2速にかけてギアの少し外から真下ぐらいになるように調整します。だいたい、5速、4速が調整できれば、後は合います。
後は、ギアを変えながらスムーズに変速するか見て終了です。

インデックス調整すると不思議なぐらいギアがスパスパ入りガリ音も無くなり調子良くなりました。

2011/4/2 追記
 サスペンションからギーギー言う異音がまたするようになりました。中のグリスが無くなっていました。また、ヘッド(シリンダの上のナット)がちゃんと閉まりきっておらず、ガタが出ていたようです。グリスを詰めるとヘッドを閉めていると途中で抵抗が大きくなって閉まらなくなりますが、ピストンを押してグリスを押し出しながらやると閉まり切ります。
ギーギー言う簡易対応法として、スプリングを回転させると力のかかり方が変わり鳴らなくなる方向があるようです。


2013/7/18 追加
2年ぐらい使ってる感じになりますが、毎日使っていてついに変速にがたが来ました。
6速に向けては変速しますが、1速に向けてはものすごく変速が硬くて動きません。
それで、結果からいうとディレイラーの変速機構にオイルをさしていたのですが、これが小さな石や埃を呼び込んでしまい、変速機構とバネが固着するような感じになっていました、パーツクリーナーで変速機構と中のバネを洗浄してなんとか復活しました。
P7270819_small.jpg
 バネはまたギコギコいってますが、機能には問題なく気にならなくなりました。

2014/1/1 追加
また変速が今度は全くびくともしなくなりました。ディレイラーから伸びている変速を伝達するワイヤーを下に引っ張って何回か動かしていると直りました。どうも、ワイヤーがワイヤーの保護チューブ内で引っかかっていたみたいです。
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hanamura

自転車通勤してますよ~!バイク好きです。
愛車姉:銀麗号は、あと少しで二十周年を迎えます。
輪行したくて「ほしい物リスト」にBD-1とか入れちゃってぇ…
どんな折り畳み自転車がいいかなぁ?ふんふん…え?
壱万円!?ですか?改造というかパーツ交換は必須だし…
あぁぁ…なんだか別の意味で悩ましくなった。
by hanamura (2010-10-03 09:07) 

hanamura

追伸:これも「低予算」コンセプトなのですね。
いつも(私には)刺激的なブログです。
これからもよろしくお願いします。
by hanamura (2010-10-03 09:09) 

ski

>>hanamura さん
ありがとうございます。
記事まとまりが無くて済みません。
オーディオもCD買いすぎで、、、レンタルとかはどうも駄目でした。
BD-1 いいですよね。
僕もほしいです。
でも、低予算なんで。自分で改造して自分だけの一台になりました。
この自転車フォールディングにしては重さが16kgぐらいあります。
車に積むのは可能ですけど持ち運びは少し苦しいかもしれません。
無理な部分はやっぱり自転車屋さんのプロに頼まないと駄目ですけど。
サスペンションとか変えれたらいいですが、結構高くて本体の安さから躊躇しています。
by ski (2010-10-03 12:51) 

hanamura

痛い病「帯状疱疹」の御見舞ありがとうございました。
痛いのですが、身体が動くので元気に仕事は出来てます。
ホントありがとうございます。うれしいです。
by hanamura (2010-10-05 20:48) 

あやパパ

いつも楽しみに拝見しています。自分もセカンドカーで同様のタイプを時々乗っています。しかし、通勤で中距離(片道10km程度)はしんどいのでファーストカーを使っています。改造後はどの程度の(1回あたり)走行距離を楽しまれていますか?
by あやパパ (2011-05-31 23:25) 

ski

>あやパパさん
書き込みありがとうございます。
そうですね、大体近くのお城までちょっと走るとかなので2,3kmが多いです。やっぱり小さいのでちょっと買い物とか、ちょっと走るのに使っています。改造後は結構スピードが出るので(大体ちょっとがんばって30km/hぐらいです)頑張れば長距離いけるかもしれませんが、試したことはないです。
長距離乗るならサスペンションを変えた方がいいかもしれません。
by ski (2011-05-31 23:37) 

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